20世紀初頭、山中商会は日本、中国、韓国の美術品を扱う世界最大級のディーラーだった。1894年、山中貞次郎(1866-1936)が大阪からニューヨークに到着した際に設立したこの美術商は、最終的にボストン、シカゴ、ロンドン、パリ、上海、北京に事務所を構えた。山中商会の販売カタログは、東アジアの高級美術品に関する知識をエリート層やコレクターに伝えた。山中商会はまた、アメリカ国民に日本や中国の美術品を知ってもらうため、アメリカの美術館に作品を寄贈した。
第一次世界大戦中の反日偏見と排外主義により、アメリカ政府は同社の在庫の多くを差し押さえ、清算した。販売店は戦後再開された。
スミソニアン国立アジア美術館 フリーア美術館