村瀬九郎

村瀬九郎(1880-1947)は、1880年山口県萩市に生まれた日系アメリカ人医師。一世として医学の学位を取得。

名古屋大学医学部大学院で外科医としてのキャリアを積み、日露戦争に参加。1911年頃ニューヨークに移住し、名門ベルビュー病院で眼科の研鑽を積む。野口英世博士や高峰博士など、この分野の著名人と個人的な面識があった。

ニューヨークのジャパン・ソサエティーは、1階の村瀬ルームを彼の思い出に捧げている。この部屋は、メイン・ホワイエ、プール、彫刻庭園に面したスライドガラスの窓が特徴的である。

2013年、アメリカ日本医学会は新しい奨学金、村瀬九郎MD-JMSA奨学金を設立した。この奨学金は、ニューヨークで開業した最初の日本人医師の一人であった亡き祖父に敬意を表し、村瀬悟氏がスポンサーとなっている。

Subject:
Murase Kuro
Year:
1880-1947
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