松方 幸次郎

松方幸次郎は1865年12月1日、薩摩(現在の鹿児島県)に生まれた。父は明治時代に2度首相を務めた政治家の松方正義。松方は最初、東京大学予備門で学んだ。しかし、兄たちからヨーロッパ留学の体験を綴った手紙を受け取った松方は、実業界で成功するためには西洋で教育を受ける必要があると悟った。1885年、アメリカに渡り、ラトガース・グラマー・スクールとラトガース・カレッジで勉強を始めた。彼はデルタ・アップシロン友愛会のメンバーであり、1年生のフットボール・チームにも所属していた。イェール大学に編入して法律を学んだ後、マストゥカタは造船の実務を学ぶために世界中を旅した。帰国後は、神戸商工会議所会頭や衆議院議員を歴任。1896年(明治29年)、海外留学で培ったグローバルな視野を買われ、世界最大級の造船所である川崎造船所の社長兼オーナーに就任。川崎を世界的な企業にしたい、西洋の技術に対抗できる船を設計したいという思いから、松方は技術者を海外に派遣し、西洋のやり方を学ばせた。これが奨学金制度へと発展し、日本の技術者に海外の技術を学ばせることに成功した。

松方は裕福であったため、数千点の西洋絵画を購入することができ、それらを京楽美術館に展示することを目標としていた。しかし、この計画は1923年の関東大震災、贅沢品関税法、倉庫火災によって中断された。1950年に松方が亡くなった後、1959年に国立西洋美術館に収蔵された。現在、松方コレクションは約1万点を収蔵し、世界三大コレクションの一つとして知られている。

Caitlin A. Moy “Matsukata Kaijiro – Rutgers Meets Japan: Early Encounters,” January 31, 2020. https://sites.rutgers.edu/rutgers-meets-japan/matsukata-kojiro/

 

Sources:

Kojiro Matsukata, Class of 1889 Football Team. (n.d.). Retrieved February 16, 2020, from https://rucore.libraries.rutgers.edu/rutgers-lib/21025/

Kojiro Matsukata The Man: THE STORIES. (n.d.). Retrieved February 16, 2020, from https://global.kawasaki.com/en/stories/articles/vol31/

 

Subject:
Matsukata, Kojiro
Year:
1866-1950
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