1853年に、ジョセフ彦がニューヨークを訪れる

山陽道出身のジョセフ・彦(1837-1897)は1850年に海に出た。彼の船が遭難したとき、彼と他の乗組員はアメリカの船に救助され、その船はヘコをカリフォルニアに連れて行った。『ある日本人の物語』第1巻(1895年)には、彦が英語を習得するとすぐに書き始めた日記をもとにした回想録が収められている。第1巻では、日本での少年時代と、彼をアメリカに連れてきた航海、香港への旅、そしてサンフランシスコへの帰路、地元の実業家がヘコの教育のスポンサーとなり、ニューヨークとボルチモアへの旅について述べている。本巻の最後は、1859年の日本への帰国、アメリカ領事館の通訳としての仕事、そして1861年から1862年にかけての二度目のアメリカ旅行で締めくくられている。第2巻(1895年)には、ヘコが1862年に2度目の渡米を終えて日本に帰国した直後の回想が収められている。その後の日本での経験には、1868年の革命における重要な出来事の目撃談も含まれている。

 

Subject:
Joseph Heco
Year:
1853